メタボリックシンドロームとは、腹囲が男性は85cm以上、女性は90cm以上で、高血圧・高血糖・脂質異常症のいずれか2つ以上が当てはまる場合をいいます。
高血圧だけ、高血糖だけの状態よりも、いくつかの症状が重なることで死の危険性が何倍にもなります。
ただ太っているだけと思って安心していると危険なのです。
メタボリックシンドロームの原因の一つが運動不足です。
日本人のカロリー摂取量は減少してきていますが、肥満者の数は増えています。
これは、カロリー制限をしただけではやせないことを表しています。
デスクワーク中心、電車や車などの便利な移動手段といった生活で現代人は運動不足になっています。
運動不足になると筋力が低下し、基礎代謝が落ちて太りやすい体質になってしまいます。
運動をすればカロリー消費ができて脂肪が燃焼され、適度に筋肉がついて基礎代謝が上がってやせやすい体質に近づきます。
メタボの方は皮下脂肪よりも内臓脂肪がついていることが多く、内臓脂肪は運動で落ちやすい脂肪です。
運動というとジムでのトレーニングやジョギングなどの激しい運動を思い浮かべるかもしれませんが、運動習慣がなかった方、特に肥満傾向の方は激しい運動は挫折しやすいです。
ジムに入会したけど続かなかった経験もあると思います。
メタボ解消のためには運動を続ける必要があるので、続けやすい運動を行ってみましょう。
無理なくできるのがウォーキングです。
特別な道具がいらないので、お金をかけずにすぐに始めることができます。
メタボ解消のためには、歩き方のポイントがあります。
背筋は伸ばして姿勢をよくしましょう。
姿勢をよくしようとすると反り腰になることがありますが、お腹はつき出さずへっこめる意識を持って、反り腰にならないように気をつけます。
脚をけり出すときは親指に力を入れ、着地するときはかかとからです。
ひざを伸ばすようにしてください。
できるだけ動きを大きくすると消費カロリーが多くなります。
歩幅は大きくとり、腕は後ろに大きく振ります。
腕を後ろに引いて肩甲骨を寄せるようにすると、自然と足が前にでて疲れにくくなります。
30分以上歩くのが目安です。
はじめから30分歩くのが難しい場合は、10分程度からはじめて、慣れてきたら少しずつ歩く時間を長くしてみましょう。
できれば毎日ウォーキングできるといいですが、週に4~5日程度は歩きましょう。
ウォーキング以外にも、テニス、水泳、ダンスなど好きな運動でも続けられるものならよいです。