そんな私の体験話を聞いてください。
私は現在、60際になるのですが、4年ほど前に大きな体の変化を経験しました。
それまで体については健康を保っていたのですけど、いきなり高血圧になってしまいました。
それと同時に不眠になり、毎日まったく寝付くことができなくなってしまって、高血圧状態のまま、4日間不眠の状態が続きました。
さすがに人間、4日間も寝れないと極限状態になります。
医者嫌いだった私も今回はさすがに病院に行かざるを得なくなりました。
そしてしぶしぶ病院に行くと、待っていたのは血液検査。
結果はぐちゃぐちゃでした。
大学卒業してから会社員になって毎日ストレスを感じながら営業をやっていたのですけど、どんどん太りだして、30歳代に入ると、見事に体重は学生時代の75キロくらいから90キロ超に。
しかし仕事をやっている間はたいして体には変化はなかったのですけど、少し早目に退職して自宅で好き勝手な生活をして、歳が進むと、自然と代謝は悪くなり、見事に56歳を迎えた歳、その反動が始まってしまったのです。
医者に行って、まずお願いしたことはとにかく寝られないから寝る薬をくれって依頼。
その時、人生初めて睡眠導入剤って睡眠薬の一種を処方してもらいました。
同時に高血圧を含む他の薬もいくつか。
たしかに眠剤のおかげでしばらくは睡眠取ることはできるようになりましたが、所詮薬頼り、一日4時間寝るのが限界でした。
しかしもっと怖いことが待っていました。
それは副作用。
その時、すでに5種類の薬を飲まされていたのですけど、副作用で常に体は低体温状態になり、何より眠剤を切ろうとすると、反動で余計に寝られなくなってしまいました。
医者にその症状を訴えても帰ってくる答えはあいまいなまま。
ただ同じ薬を処方するだけでした。
こうなると、信じられるのは自分だけ。
自分で自分の身体を治す決心をしました。
しかし健康に何の関心もなかった自分、だからこそ、脂っこいものや砂糖どっさりの加工食品など、好きなものを食い続けた結果がこのメタボ体型だったのですけど、最初はどうすべきか、その方法さえわかりませんでした。
ただ頭の隅に少しだけ浮かんでいたのは、絶対このメタボな体がこの高血圧や不眠、その他の病気に関係しているという確信だけでした。
だから一生懸命にまず医学的な書物を読み漁りました。
そしてヒントを見つけたらあらゆる方法を試みました。
でもほとんどのことが体の不調の改善には結びつきませんでした。
でもそれらの方法を試しながら、唯一、毎日続けていた方法があります。
それが今回ご紹介するダイエット方法です。
実はこの方法については前段のお話があります。
最初にこれに気づいたのは英会話の勉強のためフィリピンの語学学校に自費で留学していた時でした。
およそ4年前のお話です。
その学校の9割が韓国人の学生で日本人はごく少なかったのですけど、毎日出てくる食事の大半が韓国人対象にした例のキムチでした。
日本のキムチは甘いのですが、韓国人の好むキムチはやたら辛い。
するとだんだん食欲がなくなって、ご飯の量が自然と減るようになってきたのです。
約1カ月フィリピンで滞在したのち、帰国すると、あることに気が付きました。
体重が何キロかすでに落ちていたのです。
振り返るとやったことといえば、自然と食事の回数が減り、ご飯を口にしなくなったこと。
それだけでした。
そうか、食事の回数を減らしてご飯を減らすのか。
ヒントはここにありました。
それからは体重を思い切り減らすため、もっと極端にこれを実行しました。
まずは白い色の食物を一切断ちました。
言わずと知れた炭水化物系。
白米、パン、麺類、お菓子類、そして砂糖のいっぱい含まれた清涼飲料水。
そして毎日の食事の回数を3回から2回に。
ただ、空腹を満たすため、野菜の量は増やし、蛋白質の確保のため、肉魚および卵トーフ類は食べ続けました。
もちろん、毎日一緒に食事をする家族からは不評のブーイング。
しかし、これを実行してメタボ体型から抜け出すことなしには、この薬と不眠地獄からは抜け出せないと思い背水の陣を敷きました。
家族からの抵抗も受けつつ、約1年で30キロ近くの減量に成功しました。
運動としては毎日1時間、ウォーキングだけ、これだけは欠かしませんでした。
結果、どうなったと思います? たくさん飲んでいた薬は一切飲む必要がなくなり、不眠は解消され、薬なしで安眠できるようになりました。
さらに持病だったぜんそくはでなくなり、血液検査の結果はすべて正常値にもどりました。
特にぜんそく症状がなくなった時には奇跡が起こったとさえ、思いました。
こんなこと、ダイエットする前は想定していませんでした。
今はある程度炭水化物もとるようになっていますけど、身体が理想体型になったため、必要以上の炭水化物を体がほしがらなくなってしまいました。
体質改善も一緒にできたのだと思います。
いずれにしても、あの試みがなければ、いまだに病気で苦しんでいるか、最悪あの世に行ってたかもしれません。
とにかくダイエット万歳です。
皆さんもぜひ、チャレンジしてみてください。