私が数々試したダイエット方の中で、一番順調に痩せられたのは、地道な食事制限と運動でのダイエットでした。
数あるダイエット食品は、常にお腹を壊したりして体質に合わず、飲みかけの薬が山となる日々でした。
すぐに痩せたい、と思うから、どうしても薬に魅力を感じてしまうのですが、体調を悪くしては何にもならないので、一念発起して運動と食事で痩せようと決めました。
この頃、祖母は糖尿病を患っていました。
家族が少しでも太ると、糖尿病にならないよう痩せなさい、と口うるさいくらいでした。
祖母の作る食事は毎日、糖尿病食で低カロリーのもの。
砂糖はステビアで代用し、飴も低カロリー飴、炭酸飲料もカロリーゼロ系統のものばかりが食卓に並んでいました。
祖母が元気だった頃は、夜は家族皆で祖母の作った食事を食べていたので、その後の夜食をグッとガマンして寝ました。
こういう家庭の事情もあり、カロリー計算はわりとラクにできました。
また、食品ひとつひとつのカロリーも簡単に把握できる環境でした。
朝、昼の食事は忙しいこともあり、品目まで細かく取り揃えることはできず、『何を食べても500カロリーまで』と、決めていました。
冷凍食品を食べたときは、たとえばピラフなら一皿400カロリーはありますから、油を使わないでフッ素加工のフライパンで炒めるか、電子レンジで温めるなどしました。
お昼にハンバーガーを食べるときは、飲み物はウーロン茶にしてフライドポテトは食べないようにしました。
この時は、一日1800カロリー以下で過ごしていたと思います。
太らないようにと、祖母の目が光っていたので、家では間食もできませんでした。
この時併用した運動は、30分から40分かけたストレッチ体操でした。
ランニングやウォーキングでは、あまりダイエット効果を感じられなかったのでそちらに切り替えました。
ダイエットは、ただ痩せればいい、というものではなくて、スタイルも維持したいものですよね。
ストレッチ体操なら、家の中のリラックスした環境で、ベッドの上でゆっくり行えて、身体への不可も少なく、続けるうちに『痩せた?』と、体重があまり減らないうちから、他の人に聞かれるくらいシェイプアップ効果がありました。
体重の減少そのものは、ひと月1キロ弱程度とゆっくりでしたが、見た目が細くなる効果があったのは全身のストレッチ体操でしたね。
顔周り、腕、ウエスト周り、脚を満遍なく伸ばすので、徐々にしまった体つきになりました。
それだけで、体重がガサッと減ったように見えるのですね。
このストレッチはひと月で効果が出てきました。
以上のダイエットで、1年間かけて10キロ落としました。
糖尿病食などは、誰にでもお勧めできるものではありませんが、それに類似した低カロリー食とストレッチを合わせてのダイエットなら、ときどき食べたいものを食べても無理なく続けられますよ。