たばこを吸うのをやめて太ったという声が聞こえます。
たばこは体に悪いのでやめたいとは思っていても、太るというと気になってしまいますよね。
たばこをやめると本当に太ってしまうのでしょうか。
たばこを吸っている男性は吸わない男性に比べて肺がんになるリスクが10倍も高くなるという報告があります。
男性の肺がんの68%、女性の肺がんの18%がたばこが原因です。
その他にも動脈硬化、胃潰瘍などさまざまな疾患とのかかわりがあります。
そのため、たばこは体に悪くやめた方がよいのです。
健康のためや子供が生まれたからなどの理由でたばこをやめた方の話しを聞くと、たばこをやめて太ったとよく聞かれます。
たばこをやめて太る原因は食べ過ぎてしまうことです。
今まで口寂しさをたばこで解消していましたが、たばこをやめるとその代わりに飴を口にしたり、お菓子をちょこちょこ食べるようになることがあります。
自分ではあまり食べていないつもりでも、こまめに食べている量をトータルすると結構なカロリーです。
一度何を食べているのか書き出すとその多さがわかると思います。
カロリー摂取量が今までよりも増えれば太ります。
食べるものも問題です。
飴やお菓子は糖分が多く血糖値が上がりやすい食品です。
血糖値が高くなると糖を取り込むインスリンが分泌されます。
取り込まれて使われなかった糖分は脂肪細胞に蓄えられます。
同じカロリーを摂取しても、血糖値の上がりやすさで太りやすさが違います。
血糖値の上昇が緩やかなら、脂肪を合成するインスリンの分泌を抑えることができて太りにくいです。
たばこは胃の粘膜を荒らすため、たばこを吸っている方の中には食欲不振で悩んでいる方がいます。
そういった方がたばこをやめると胃の調子が回復してたくさん食べることがあります。
味覚にも変化があります。
たばこを吸っていると食べ物の味がわかりにくくなり、食事がおいしくなくて食べる量が自然と減ります。
しかし、たばこをやめると味覚がよくなり食事がおいしく感じるので、無意識にたくさん食べてしまいます。
たくさん食べれば摂取カロリーが増えて、今までと同じ生活をしていれば消費カロリーはかわらないので太ります。
しかし、食べ過ぎないように気をつけていればたばこを止めた方がやせます。
たばこを吸うと血管が収縮して血流が悪くなり代謝が低下しますが、やめることで血流がよくなって全身に酸素や栄養が行き届くようになるので代謝が高まります。
その結果、やせやすい体に近づくのです。