何年か前に、NHKの健康番組『ためしてガッテン』で、食べたものを逐一ノートに書きつけていく『書くだけダイエット』を推奨していました。
それを母がやってみたら、思いがけなく1回にたくさん食べていることが自覚できて、ダイエットにつながったそうです。
ただ、この方法がスムーズに成功するのは、自分で食品のカロリーを把握できる人だけなんですね。
今日食べたラーメンがカロリー高そうだから、明日の朝ごはんは抜こう、という風に、感覚的にやっているとなかなか、ダイエットははかどらないです。
ラーメンなら、麺ひと玉350カロリー、チャーシュー2枚で35カロリー、卵40カロリー、その他具材が2、30カロリー、スープが5、60カロリーという風に把握したほうが、むやみに次の食事を抜いたりしてストレスを溜め、ダイエットに挫折するのを避けられます。
ここで挙げたラーメンだったら、カロリーが高いのは麺とスープ、卵ですから、次の食事で麺半分くらいのカロリー、その次の食事でスープ半分くらいのカロリーをセーブしていけばいいんですね。
あるいは、大好きなラーメンを食べるときに麺は少し残すとか、卵は食べない等をすると、ラーメンが食べられた上にカロリーオフが出来ています。
私はたまたま、祖母の糖尿の通院に何度も付き添っていて、病院の壁に食品のカロリーがイラストと一緒に描いて貼ってあったのをいつの間にか憶えてしまい、だいたいのカロリーは把握できます。
それなのに、いつもお尻に火が付かないとダイエットできない、という弱さがあるのですが、やる気になれば割と早く痩せます。
食品のカロリー表を見ながら食事というのは、なんともプレッシャーがかかるものではあるんですが、ダイエットしたいなら有効な方法なので、自分でインターネットで調べたりして冷蔵庫など、食事をするスペースに見えるように貼っておくといいです。
書くだけダイエットで、食べたものを書きつけたノートと照らし合わせると、意外にカロリーを過剰に摂っていることがわかります。
ここで、単純に食べるのを減らせばいい、というものでもありません。
ヒトの身体は、生存本能で食べ物をいくらでも取り込む構造になっています。
食事量を減らすとその本能に逆らうので、ダイエットの最初は物凄い空腹感に襲われ挫折するんです。
こういう時は、迷わずダイエット食品に頼りましょう。
巷には、カロリーゼロの飴やコーラ、ご飯に混ぜる蒟蒻、ダイエットクッキーなどが安価に出回っています。
お腹が空いたらそういうものを口にして、徐々に低カロリーの食生活に慣れていくのがいいですね。
この手のダイエット食品は、昔は不味かったり、お腹がゆるくなったりということがありましたが、いまは味もだいぶ改良されて、副作用も少なくなりました。
こういうものを食べていると精神的にもゆとりが出て、3度の食事を安心して摂れます。
食品ひとつひとつのカロリーを把握すると、なかなか食べたい放題には食べられないものなので、次第に食べる量が減ってきて胃も小さくなり、ダイエットに繋がります。
ダイエットの必要性がある方は、ネットで調べると出てくる食品のカロリー表を暗記してからダイエットを始めてもいいですね。
急がば回れ、というところで、ダイエットにも周到な下準備が大切なんです。