これまで色々なダイエットに挑戦してきたのですが、ことごとく失敗を繰り返していました。
リンゴダイエットに炭水化物抜きダイエットのような食事を制限するダイエットから、毎日1000回の縄跳びやジム通いして有酸素運動するなどの運動によるダイエットも試しましたが、3キロほどまでは順調に落ちるものの、減らなくなった時に持続する気持ちが萎えてしまって、いつも結局は1キロプラスになるほどのリバウンドをしてしまうのです。
そんな時にテレビで『計るだけダイエット』というものがあると知り、半信半疑ながらもやってみることにしました。
なぜ半信半疑だったかというと、その方法があまりにも簡単で単純だったからです。
その方法というのは、ただ毎日体重を”二回計るだけ”というものでした。
食事制限をするわけでもなく、運動をするわけでもなく、ただ体重を計るだけ。
そんなことだけでまさか体重が減るなんて、そんな話あるわけないと正直全く期待していませんでしたが、結果から言ってしまえば、3ヶ月後に私の体重は5キロ減っていました。
もちろん、食べるのを我慢もしていませんし、運動も全くしていません。
そのからくりはおそらく、一日2回の体重を計るタイミングと、それを記録する表にあるのだと思います。
体重を計るタイミングは、夕飯を食べた後の一番体重が増えている状態の時と、次の朝起きぬけの胃の中のものが消化して体重が一番減っている状態の時の2回です。
この時の体重の差はほんの数百グラムなのですが、計るだけダイエット専用の折れ線グラフ表は100g単位で刻まれていて、たった100gの違いも大きな差として目に見えるようになっています。
だからもしたった200g減っただけでもすごく痩せたような錯覚に陥ります。
その夜、食事の後のためまた体重は増えてしまうのですが、次の朝、また折れ線グラフがグン!と下がる。
そんな毎日を繰り返しているうちに、一日に一回必ずダイエットに成功しているような気持ちを味わえることが嬉しくなって「もっともっとグラフをグン!と下げてみたい!」と、体重を減らすというよりは、グラフをどんどん下げたいというゲーム感覚的な欲求にかわるという不思議な現象が起きるのです。
本当にこれは騙されたと思ってやってみると間違いなくクセになります。